NAGI COFFEEでは、すべてのコーヒーをサイフォン抽出で提供しています。
今回のブログでは、サイフォンの誕生から現在に至るまでの歴史と、他の抽出方法にはない特徴について触れていきます。
サイフォンコーヒーは19世紀ヨーロッパで誕生し、高温短時間で香り高いコーヒーを抽出する特徴があり、主に浸漬法を用いる独特な手法です。
ちなみに、ナギコーヒーで販売しているディップバッグコーヒーも同じく、お湯に浸して抽出する浸漬法になります。
他の抽出方法(ドリップ、フレンチプレスなど)と比べ、クリアですっきりした味わいと抽出工程のドラマチックさが際立ちます。
歴史
サイフォンコーヒーは、1830〜1840年頃にドイツやイギリスで発明され、1840年にはイギリスのロバート・ナピアが「ナピアー式サイフォン」を考案したとされます。
日本では1925年、大正期に初めて国産サイフォンが登場し、喫茶店文化とともに普及しました。
しかし今では、サイフォンでの抽出はあまり見かけない珍しいものになっています。
現在は営業されていないのですが、近所の喫茶エムさんやナポレオンさんでもコーヒーはサイフォンで抽出されていました。
特徴
・サイフォンは蒸気圧と真空の原理を使い、ガラス器具内で高温のお湯とコーヒー粉を短時間浸し、撹拌します。
・香り成分を最大限に引き出し、クリアでクリーンな味わいに仕上がるのが特徴です。
・見た目にも華やかで、抽出プロセスを目で楽しめる点も魅力です。
他抽出法との違い
サイフォン
高温・短時間・撹拌・クリアな味・香りが強い
ドリップ(透過式)
ゆっくり濾過でコクや複雑な甘さも引き出しやすい
フレンチプレス
浸漬法・加熱しない・コクや重厚な味わい
コーヒー豆の油も抽出され独特の香りを持つ
エスプレッソ
圧力で濃厚・短時間抽出・苦味とコクが強い
サイフォンコーヒーは実験器具のような雰囲気も魅力で、コーヒーの香りや味をダイレクトに楽しみたい方、喫茶店らしい体験を求める方にぴったりの抽出法です。