アイスコーヒーが美味しい季節になってきました。
ご家庭でも美味しいアイスコーヒーを淹れる為の方法やコツなどを数回にわたって書きたいと思います。
ドリップや水出し珈琲ポットなどで淹れる事が出来ますが、今回はドリップで美味しく淹れる為のポイントを3つご紹介します。
①アイスコーヒー用の深煎りコーヒー豆を使うこと
②コーヒー粉は2倍で濃いめの抽出液を作ること
③たっぷりの氷で急冷却すること
では一つずつ説明したいと思います。
ローストが浅いと酸味が出たり、味が薄くなったり、濁りの原因になる恐れがあります。
これは冷たいものを飲む時、苦味を感じづらく、酸味を感じやすいという舌の特徴があるから。
そしてしっかりとローストしたコーヒー豆はクリアで透明感のある仕上がりにしやすいのです。
お店で買う時はフレンチロースト、イタリアンローストとなっている焙煎がオススメです。
ローストが深い豆は油分が多く出る為、ミルに油がつきやすくなります。
いつもミルを使って挽いてる方も、アイスコーヒーの豆はお店で粉に挽いてもらうというのも良いかと思います。
②コーヒー粉は2倍で濃いめの抽出液を作ること
アイスコーヒーは氷で薄くなることを想定して、抽出時は2倍の濃度にするのがコツです。
今回2人分のアイスコーヒー(300cc)を作るつもりで、150ccの2倍抽出液をドリップで作りましょう。
仕上がり150ccに対してコーヒー粉は約25g程度。
アイスコーヒーの粉を計る際、深煎りの豆は水分が抜けているため重量が軽くなり、量が少なくなります。
計量スプーンをすり切り一杯12gのものを使う場合、粉の量は山盛りで12gくらいになるので注意して下さい。
ドリッパーにセットした粉を平らにならし、細口のポットで少量ずつお湯を注いでいきます。
コーヒーが1〜2滴落ちたら40秒ほど蒸らし、次に中心から「の」の字を描くように注ぎます。
深煎りの豆はガスをたくさん持つという特性があり、豊かに膨らみます。
柔らかく膨らんだ粉の間に染み出した旨味を洗い流し抽出していきましょう。
目標の分量(150cc)までコーヒーが抽出できたら、すぐにドリッパーを外します。
『まだコーヒーが出てるのに!』と、もったいない気もしますが、余計な抽出はエグみのもと。
お湯が粉に残ってるうちに外しましょう。
コーヒーの灰汁を落とさないで済みます。
③たっぷりの氷で急冷却すること
ドリップが終わったら、サーバーに氷を直接入れます。
氷が溶け、倍量の豆で淹れたコーヒーがちょうどいい濃さになります。
これでサーバーの中は2杯分の300ccほどです。
ポイントは急冷却、たくさんの氷で一気に冷やし、300ccほどになったら氷を外すと薄まらずちょうど良い琥珀色のアイスコーヒーが仕上がります。
密閉ポットに入れて冷蔵庫で冷やせば翌日くらいまで楽しめます。
キリッとクリアな口当たりに心地いい苦み、コクもしっかり。
ご家庭でもチャレンジしてみて下さい。