コーヒーは世界中で愛される飲み物であり、その起源にはさまざまな伝説や世界的背景があります。
今回はコーヒーの起源に関する代表的な伝説を2つご紹介します。
1. ヤギ飼いカルディの伝説
(エチオピア起源説)
9世紀頃、エチオピアのヤギ飼いカルディは、放牧中のヤギたちが赤い実を食べた後、夜通し元気に跳ね回るのを目撃しました。
興味を持ったカルディがその実を食べてみると、自身も活力が湧きました。
この発見を修道僧に伝えると、僧侶たちはその実を煮出して飲み、夜の祈りを覚醒した状態で続けることができたと言われています。
このヤギとはラクダのことであるという解釈もあり、キャメルと名をつける喫茶店もあったりします。
2. 僧侶シェーク・オマールの伝説
(アラビア起源説)
13世紀頃、イエメンの僧侶シェーク・オマールは、無実の罪で追放され、食料もなく山中をさまよっていました。
そこで赤い実を見つけ、それを煮出して飲むと、疲れが癒え、元気を取り戻しました。
この実の効能を知った彼は、病人を癒すためにその実を使い、再びモカに戻ると聖者として人々に崇められたと言われています。
これらの伝説は、コーヒーの発見とその効能に関する興味深い物語として語り継がれています。
どの伝承も修道僧が登場し、コーヒーが最初僧侶たちの秘薬として広まっていった事がうかがえます。